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歴史の街・京橋にある“日本唯一の博物館”とは?

2016.03.23 art/culture

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かつて“京橋”が架かっていた銀座と京橋を結ぶ中央通りの一角に、警視庁の歴史的資料約1,000点が展示されている「警察博物館」があります。入り口には警視庁のマスコットであるピーポくん像が立っており、その存在が気になっていた人も多いのではないでしょうか。
さて、この警察博物館は、1961年(昭和36年)に「警察PRセンター」としてその歴史をスタートしました。その後、1987年(昭和62年)に現在の建物に建て替えになり、1994年(平成6年)に、「警察博物館」としてリニューアルオープンし、今に至ります。ゴールデンウイークや夏休みに実施されるイベントもあって入館者数は増加傾向、訪日外国人による入館者数も増えています。

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この、警察博物館に行けば、首都・東京を守る警視庁の140年にわたる歴史がわかります。1階から4階までを展示室とした博物館で、警備車両の展示から「おまわりさんなりきり体験」ができる1階のふれあいホール。警視庁誕生からの歴史的重要資料が展示されている2階。殉職警察官の功績を讃える「顕彰コーナー」のほか、警察官の制服、昔の庁舎の模型や警察執務文書の展示がある3階。音楽隊や鑑識のコーナーなどのほか、コンピュータを使ったモンタージュゲームやクイズなどが楽しめる4階。目を引くのは、その貴重な資料群で、西南の役の錦絵、警視庁創設者・川路大警視の制服など創設当時の時代が伝わるものも多数展示。歴代警察官の制服や腕章、墨痕鮮やかな任命辞令、1972年のあさま山荘事件のときに銃撃戦を受けた盾も展示されています。

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歴史に興味がある大人が満足できるだけでなく、警護用に利用された黒バイから白バイ、警察航空機の第1号機となるヘリコプターなどの警備車両も展示。幅広い年代の人が楽しめるように構成されています。 残念ながら、資料の劣化防止のため1階以外の写真撮影は禁止されていますが、1階に展示している白バイやヘリコプターは、乗って記念撮影できます。
その他にも、展示の中でも特に注目されているのが、当時の音楽隊が使用していた金管楽器や楽譜類など。戦火を免れたこれらの品々は、警察の歴史のみならず、音楽史の観点からもその価値が認められているものだそう。
「警察の博物館というのは、全国でもここだけなんです。ですから、現役の警察官も見学に来ているようです。来場された方には、人の安全・安心を守ることの大切さを知り、そして楽しんでいただきたいと思っています。今、2017年の春に向けてリニューアルをしているのですが、今以上に体験型の展示を充実させていきたいと考えています。」(広報課・田中さん) 今の警察博物館で一番人気なのはお子様が白バイ隊員や警察官の制服に着替える体験(試着件数は前年比約20%増!)だと言います。「リニューアル後は、親子で楽しめるゲームや、実際に触って体験できる展示や解説も充実させていきたいと考えています。」(広報課・田中さん)

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警察博物館は、警察の仕事内容を正しく伝えるのも使命だといいます。ただ、仕事の守備範囲が広いために、ここ数年はテーマを絞った企画展も積極的に行なっているそう。
「“警視庁の女性たち”“警視庁とオリンピック”など、時代に即した内容で、企画展を行ったところ好評をいただき、おかげさまでリピーターも増えたようです。3月31日まで“警視庁のりもの大百科”という展示を行っていますが、私たちが持っている資料だけでなく、パトランプメーカーなど様々な方から、模型や資料、ミニカーなどもお借りしました。警察官の相棒である乗り物をテーマに楽しめる内容になったと感じています。」(広報課・田中さん)

2020年に2回目の東京オリンピックを控え、警察の仕事の重要性や注目度は高まっています。それを受けた展示もリニューアル後に行っていくと考えているとか。
「1964年の東京オリンピックとは異なり、テロ対策など多角的に警備を考える時代になっていると感じます。リニューアル後のオープン(2017年春予定)は東京の安全性が再確認される時期と重なるので、皆さんに警察官の仕事内容について、親しみやすく、わかりやすく紹介できる展示を今から考えております。どうぞご期待ください。」(広報課・田中さん)

INFORMATION

名称 警察博物館
住所
電話番号 03‐3581‐4321(代表)
営業時間 10:00~18:00(最終入館17:30)*入場料無料
定休日 毎週月曜日(祝日に当たる場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
*館内リニューアルのため平成28年4月1日~平成29年春まで休館
カード
Webサイト http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no3/welcome/welcome.htm

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