Kyobashi TIMES

都会の喧騒を忘れて、上品な佇まいの和室で頂く新しい形のしゃぶしゃぶ。グルメ通の間でも人気のエリア、ここ京橋でひときわ異彩を放つのが『京都つゆしゃぶCHIRIRI京橋』です。高級感あふれるインテリア、落ち着いた雰囲気、行き届いたサービス。「誰といつ行っても、ハズれなし！」と好評を博しています。
それもそのはず、このお店は66年の歴史を誇る老舗。滋賀県近江八幡市の本店に加え、滋賀県内、京都、東京に6店舗 を構えています。関東と関西では同じ日本であれど、文化が少し異なっていると感じる人が多数。そんな東西差をものともせずに、京橋の人々にも『京都つゆしゃぶCHIRIRI京橋』は愛されています。その理由について、東京・京橋店の女将、熊谷美樹さんと、若女将の佐野日菜子さんにお話を伺いました。

「日々、お客様から学ぶことばかりです。ありがたいことに、開店から4年目を迎え、東海道新幹線の玄関口の京橋にある私たちのお店には、京都からのお客様が、お取引先とご一緒に私たちのお店に来てくださることも増えました。滋賀県近江八幡市にある本店をよく使っていただいているお客様が、こちらにお見えになったときも“美味しいね”とおっしゃってくださいます。これからも皆様に気持ちよい時間を過ごしていただけるように、精進してまいります。」（女将・熊谷さん）

看板料理は『つゆしゃぶ』。お客さんが「一度食べたら忘れられない」と口をそろえる、このメニューについてのお話を伺いました。
「関西は牛肉を、関東は豚肉を好むと言われているようですが、私達は創業時から豚肉を使ったしゃぶしゃぶを提供してまいりました。0.8ミリという薄切りにした豚肉を、沸騰したお湯の中に入れ、ちりちりとしたところを、特製五段仕込みの和風つゆでいただきます。お肉の食感と旨み、つゆと薬味のバランスを楽しんでいただいております。」（若女将・佐野さん）
食べた人をとりこにする、この和風つゆ。“関西が本店＝薄口つゆ”という先入観がありながら口にすると、その濃厚さに驚きます。「このつゆは、本店で半日以上、手間をかけて作っています。とても濃厚で、関西のだし文化の奥深さを感じると好評をいただいております。季節や素材に合わせた加減をしており、毎日味見をしても、味にブレがありません。この味は東京のお客様にも愛されて、接待や会食、会合などにお使いいただき、感謝しております。また、ビジネスで使っていただいたお客様がご家族とお見えになることも多く、とてもうれしく思っています。」（熊谷さん）

京橋店発祥のメニューがあると伺いましたが、ご紹介お願いします。
「CHIRIRIでは、つゆしゃぶがメインの『伊吹』（7,000円）というコースが人気なのですが、豚肉も牛肉（日本三大和牛の近江牛）も召し上がりたいというご要望があり、いずれもお楽しみいただける『瓢箪』（1万円）というコースができました。これは、ここ京橋店から始まったメニューで、今では全国の店舗で取り入れています。」（熊谷さん）

京橋店ならではのサービスはありますか？
「ウチのお店だけではないのですが、これは、お店をごひいきにしてくださるお客様への感謝の気持ちといいますか、“マイ箸”を用意させていただいております。我が家のようにくつろぎながら、召し上がっていただきたいという私たちの気持ちです。」（熊谷さん）



そんなホスピタリティを感じるサービスに、魅了される常連客も多いようですが、さらに新規の客層を取り入れるための策にも余念がありません。
最近では、「最高級の牛肉としておなじみの近江牛のA5クラスのお肉が、リーズナブルに味わえる。」と、女子会などでも人気を集めているとか。ビジネスユースだけでなく、プライベートな会でもリピーターが多いのは、味はもちろん、女将と若女将の人柄にあるのでしょう。それも、京橋の文化によるものだとお二人はおっしゃいます。

「京橋のお客様は、ざっくばらんでいて礼儀正しく、懐が深いと感じます。礼儀正しいだけではなく、フレンドリー過ぎでもない。京橋には京橋ならではの、品がよくおおらかな人柄や文化があるのです。そんな中でお店を育てていただいて、感謝ばかりです。これからも、京橋の街を盛り上げて行けるように、精進してまいります。」（若女将・佐野さん）