Kyobashi TIMES

名店がひしめき、東京の新・カレー激戦区と言われている京橋エリア。なかでも注目の『札幌DOMINICA』は、札幌スープカリーの名店初の東京店として2006年にオープン。以来、行列が絶えないお店として知られています。
店長の立花さんが、スープカリーの美味しさに衝撃を受けたのは、札幌在住時。魅了されて修行を開始し“のれん分け”の形で開店させたのがこのお店です。

濃厚なスパイス、「辛さが来るぞ」と身がまえていると……
まずは、一押しのオリジナルスープ仕立ての『特選チキン野菜カリー』をオーダー。スープを口に含むと、さらりとのど越しがよく、スパイスも濃厚なスープの香りと、程よい塩気が染み、午前の疲れが吹き飛ぶ感じが。“スープカリー＝辛みが強い”というイメージがあり、「そろそろ辛みがくるぞ」と身構えていると、香りの後に甘さがやって来る。辛さの刺激もまろやか。
「スープは、昆布と魚介からダシを取った和風スープと鶏と豚からダシを取ったスープに、香味野菜やハーブを調合しているのが特徴です。オリジナルスパイスに配合されている香辛料は、薬膳でいうところの“生薬”のみ。スープカリーはそもそも薬膳の要素が強いのです」（店長・立花さん　以下「」内同）
じっくりと圧力鍋で煮込んだという骨付きチキンレッグは箸の先で切れてしまうほど柔らか。人気トッピングの『焼きチーズ』も追加オーダー。パリパリ感とまろやかなコクがスープに加わり、味の豊かな変化に驚くはず。

スープカリーは、まず一口スープを口に含んでから、その旨みや辛みを堪能。その後、ターメリックライスをスープに潜らせながら食べるのが本場流。『特選チキン野菜カリー』には、ブロッコリー、レンコン、人参ほか、全12種類の野菜が入っている。

スープは4種類、その日の気分に合わせて選べる
この店の特徴はスープと野菜の種類の豊富さ。オリジナル、トマト、トンコツ、豆乳と、スープが4種類あり、野菜は6種類から12種類もの野菜が使われています。
「食感と旨みを引き出す、ベストな形で野菜をカットしています。野菜別に茹でたり、蒸したりして変えているので、スープと共に野菜本来の味を楽しむこともできますよ」
また、スープカリーは注文を受けてから、鍋に野菜やスパイスなどを順に入れて調理していく。スープの温度や濃度に気を配りながら、ひとつひとつ鍋の中で作り上げているのだそう。雑味がなく素材の旨みもキリッと立っていることに納得。

オーダーはスープ選びから。一番人気は『オリジナルスープ』で常連に人気なのは、『トンコツスープ』だ。それから具材を選び、辛さを選択する。スープカリーは和風の要素が強いので、トッピングでは『納豆ぎょうざ』も人気。

辛いものが得意でも、初回は3辛スタートがオススメ
スープカリー専門店ゆえに、辛さのレベルも0～10段階と豊富。辛いものが得意な人でも、スープの旨さを味わうために、まずはスタンダードな3辛から始めるといいかもしれません。5辛あたりから、辛さの刺激を強く感じるようになり、辛いものが好きと自称する人でも、汗をダラダラ流し、真っ赤な顔になるとか。

さらりと濃厚「豆乳スープ」もおすすめ

豆乳スープ仕立てにも魅かれ、『特選野菜カリー』を追加オーダー。豆乳の深い味わいが、スープの表情を変えており、ご飯を入れずスープを飲み干してしまいそうになるはず。
野菜カリーに合うトッピングは、粗挽き肉を使った『手ごねハンバーグ』を追加。野菜と豆乳のあっさり感に、肉のうまみが広がるハンバーグがよく合います。表面はカリッと、中はふっくらジューシーなハンバーグと、甘みが引き出された玉ねぎも抜群。そこにスープが絡み合い、さっきまで満腹だったのに、もっと食べたくなってしまうという、おそらく、この店にしかない満足感を堪能しました。
それなのに、食べた後は体がちょっと軽くなっている。スパイスが体を巡り、感覚を呼び覚ましてくれるような実感も。午後もいい仕事ができそうな予感に満たされることでしょう。
薬膳の要素を取り入れたスープカリーは、飲み過ぎた翌日や、胃腸が疲れて食欲がないときにもピッタリです。

今回食べたランチ
特選チキン野菜カリー(オリジナルスープ・3辛)1,200円(税込)
焼きチーズ 150円(税込)

特選野菜カリー (豆乳スープ・3辛)1,100円(税込)
手ごねハンバーグ100g 300円(税込)

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