グルメ
【閉店】握りで心安らぐひとときを。匠の繊細な技を目と舌で味わう
2019.02.25 washoku/osake
京橋駅 6番出口を出てしばらく歩くと、一見カフェかと見間違うほど生き生きとした鮮やかなグリーンが目をひく『本等鮨 海馬(かいば)』があります。大阪・北堀江に本店を構え、約2年前に東京第一号店として京橋へ進出した、鮮度の高い寿司や日本料理を堪能できる店です。
厳選した新鮮な魚介の幸や旬の食材を確かな技術と繊細な盛り付け、舌ではもちろん、目でも楽しめる料理の数々。「スタイリッシュな和モダン空間で本格的な鮨が堪能できる」と評判を呼んでいます。
店内に入ると外見同様に、これまでの寿司屋の概念が良い意味で大きく裏切られました。店内には、上品なジャズがおだやかに流れており、木のやわらかなぬくもりを感じる落ち着きのある空間には、緊張感のあるカウンター席と和み感のあるテーブル席とが、ほどよく共存しています。これほど開放感がありゆったりとしていて、和モダンな寿司屋は珍しい。畏まり過ぎず程よくくつろげる空間だから、おひとり様のランチはもちろん、接待や会食など、どんなシーンにもマッチしそうです。
この店で味わえるのは、厳選された旬の天然素材の味を存分に活かした、こだわりの寿司や日本料理、懐石に創作和食。お客様がどれだけ心地よく過ごせるかを追求し、丁寧な接客にも力を注いでいるのだとか。
そんな海馬が提供するランチメニューは、握り、お膳、どんぶりの3カテゴリーの中からそれぞれ好きなものを選ぶスタイル。全てのランチメニューに赤だしの味噌汁と、具だくさんの茶碗蒸しがセットで提供されるのも嬉しく、それでいてこの価格は、なんともリーズナブルで通いやすそうです。 この日は店のオススメのメニューをスタッフに伺い、握りの「むつき」と、どんぶりの「海鮮丼」をオーダーしました。
旬の握り十貫と鉄火巻きのついたボリューム抜群の「むつき」は、色艶やかで鮮度の高いネタと繊細な盛り付けに、思わず目を奪われました。
ふっくらと空気をはらんだ柔らかなシャリと、厚みのある新鮮なネタとのバランスが絶妙で、ネタを醤油につけると、醤油の表面に脂が輝き、ネタの上質さを感じさせてくれます。
そして口の中へと運ぶと、シャリがほどけていき、魚の持つ甘みとじんわり滲み出る脂の旨味が複雑に絡み合い、店内のジャズと同様に豊かなハーモニーを奏でています。
セットで付いてくる赤だしの味噌汁は、その塩気と味噌の香りで、口の中をうまく中和してくれるので、また次に食べる握りに向けて気持ちをリセットしてくれます。
続いて、厳選された新鮮な海の幸や、旬の食材が美しく盛り付けされた「海鮮丼」です。
鮮度が高いため、刺身の下に敷かれた海苔が透けて見えるが、この透け感がお分かりになるでしょうか?
箸を入れるとそこには、やわらかく敷き詰められた酢飯に、厚みのあるネタが幾多にも所狭しと重なっており、口に運ぶ前から期待が高まります。
上品な酢飯と口どけの良い旬のネタが、非常に深い味わいです。また鶉(うずら)の卵より少し大きめの生卵が無料でいただけるので、黄身を乗せることで味の変化を楽しむことができるのも嬉しいポイントです。
職人やスタッフの丁寧な接客にも、この店に人を惹きつける魅力が溢れています。舌でも目でも楽しめる本物の寿司とどんぶりを、ゆったりとした空間の中で頂くのは、日々の疲れも忘れさせてくれるかのような優雅なひとときでした。心を休めたいと感じた時、ぜひ足を運んでみてほしいお店です。
今回食べたランチ
握り むつき(1,500円・税込)
どんぶり 海鮮丼(900円・税込)
INFORMATION
名称 | 【閉店】本等鮨 海馬 京橋店 |
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住所 | 東京都中央区京橋2-7-8ファーストキャビン京橋1F |
電話番号 | 03-5524-2918 |
営業時間 | 【モーニング】[月~土]7:00~9:30 【ランチ】[月~土]11:00~14:00 【ディナー】[月~土]17:00~23:00(L.O.22:30) |
定休日 | 日曜・祝日 |
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