Kyobashi TIMES

明るい日差しのテラス席でワインを楽しむ人々。イタリアの街角にあるトラットリアのようなおしゃれな外観のVINORIO（ヴィノリオ）は、東京スクエアガーデンの地下1階にあります。東京メトロ銀座線京橋駅から直結の東京スクエアガーデンの入り口は、地下とは思えない開放的な空間。店名のVINORIOは、イタリア語でVINOはワイン、NORIOは私という2つの単語を合わせた、“ワインと私”という意味です。イタリア料理店には、「リストランテ」「トラットリア」「オステリア」「バール」「タベルナ」など様々な呼称がありますが、その違いをご存知でしょうか？日本料理にも料亭、割烹、小料理屋、食堂などのように格式や雰囲気によって分類されるように、イタリア料理にもそれぞれ違いがあるのです。
「リストランテ」は、もっとも高級でコース料理が中心の店。
「トラットリア」は、リストランテよりも気軽に食事が楽しめるの店。
「オステリア」は、トラットリア同様気軽に楽しめるお店で、どちらかというとお酒がメインの居酒屋のような店。
「タベルナ」は、トラットリアよりも大衆的なイメージ。
「バール」は、バーやカフェのこと。
VINORIOでは、ローマ近郊のトラットリアで修行をしたシェフの本場の味が楽しめます。
訪れたのは、平日の14時頃。ランチには少し遅めの時間でしたが、ゆっくりと食事やカフェを楽しむ人たちの姿がみられました。大きな窓の外にはテラス席もあり、12時過ぎには満席になってしまう人気店です。客層は女性6割、男性4割。男女問わず支持されるのは、居心地が良い空間である証でしょう。

ランチタイムで人気のパスタランチは1,080円（税込）とリーズナブル。パスタの種類もトマトベース、オイルベース、クリームベースの3種を季節ごとに違った内容で提供されるので、リピーターが多いということもうなずけます。この日は、「パスタランチ」の「ナスとモッツァレラチーズのトマトソース　スパゲッティ」と、数量限定の「ステーキランチ 牛ハラミのビステッカ」1,830円（税込）をオーダーしました。

どちらのランチにも前菜の盛り合わせがついていて、その内容も週替わりです。この日は、モッツァレラチーズとアンチョビを合わせたムースとトマトソースをクラッカーに添えたもの、フリッタータ（イタリアンオムレツ）、モルタデッラ（イタリアボローニャ地方のハム）と数種のリーフサラダ、自家製フォカッチャの4種。バランスもよく、メイン料理への期待が高まります。

パスタランチのナスとモッツァレラチーズのトマトソース　スパゲッティは、トマトのまろやかで角のとれた酸味とコクのあるソースがおいしくて、お皿に残ったソースをフォカッチャにつけて食べたくなります。麺もアルデンテにゆで上げられて、ベストなタイミングで提供されました。

ステーキランチのメイン料理、牛ハラミのビステッカは満足の180g。想像以上のボリュームです。 ビステッカとはイタリア語でビーフステーキのこと。イタリアではフィレンツェの名物料理です。牛ハラミ180gのステーキに前菜と食後の飲み物までついて1,830円はお得ですね。お肉はかなり厚みがあるのにとてもやわらかくジューシー。ちょっと贅沢にランチを楽しみたい！がっつりお肉が食べたいという方に、おすすめのランチです。VINORIOは、料理はもちろんですが、ワインが自慢のお店なので、この牛ハラミには、つい赤ワインを合わせたくなります。店内には、イタリアの家族経営のワイナリーで作られた、生産者の顔の見えるワインを約60種類取り揃え、グラスワインも10種類が用意されています。

ワインは次回のお楽しみにして、食後にはエスプレッソとカフェラテ（+100円）をチョイスしました。エスプレッソマシーンから聞こえる蒸気の音と運ばれてきたエスプレッソの香りが食後のひとときをより豊かにしてくれます。お願いすると、バリスタがカフェラテにかわいい絵を描いてくれます。この日は夏に向けて？イルカでした。グループでも、一人でも、素敵な時間を過ごすことができるVINORIO。次回は、ワインを堪能しにディナータイムに再訪したいと思います。

今回食べたランチ
パスタランチ ナスとモッツァレラチーズのトマトソース　スパゲッティ（1,080円税込）
ステーキランチ 牛ハラミのビステッカ（1,830円税込）

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