Kyobashi TIMES

東京メトロ銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分、地下鉄都営浅草線宝町駅からは徒歩2分という好立地の「土風炉」。新潟・佐渡島両津港から直送の、豊かで新鮮な食材を使用している、「サドメシラン」に認定されたお店だそうです。どんなランチがいただけるのか、期待が高まりますね。
入口から階段を下りていくと、瓦のレリーフや歌舞伎俳優の名前や錦絵を飾ったカウンターなど、和の空間が広がります。

「土風炉」のお昼ごはんは、新潟名物のへぎ蕎麦を中心に新潟・佐渡の名物がいただけるラインナップです。「へぎ蕎麦御膳　朱鷺」（1,500円）、「海の恵み定食」（1,100円）、「焼き魚定食」（970円）、「チキンカツ定食」（800円）、「鶏竜田揚げ定食」（800円）、「豚しょうが定食」（900円）、「鯵フライ定食」（920円）、「越乃鶴の親子丼」（880円）、「ネギトロ丼山かけ丼」（900円）、「島黒豚丼」（1,000円）、「大海老天丼」(1,000円)などが、定食・丼もの。ご飯は、佐渡産コシヒカリ認証米「朱鷺と暮らす郷」という白米、または黒米入りの玄米から選べるというのも魅力です。
さらに、「黒豚ときのこの卵とじ蕎麦」(950円)、「九条ねぎそば」(800円)、「めかぶとろろ月見蕎麦」(950円)、「天ぷらつけ温蕎麦」(1,110円)などの、自家製十割へぎ蕎麦メニューも豊富で、いなり寿司やとろろ小丼ぶりなどとのセットメニューもあります。（価格は全て税込）

たくさんの魅力的なメニューに、迷ってしまいましたが、本日は当店自慢の「へぎ蕎麦御膳 朱鷺」とスタッフの方におススメされた「海の恵み定食」をオーダーしました。

「海の恵み定食」は、白米か玄米を選べます。今回は玄米をセレクト。メインの鰺フライとさばの塩焼き、お刺身３種、味噌汁、小鉢３種のセットです。
玄米は、ふっくらとやわらかく、玄米が苦手な方にも挑戦していただきたいおいしさです。鰺フライや焼きさばは、素材のおいしさが伝わってきました。付け合わせの小鉢では、コーンとゆば、ちりめん山椒の和え物が、新鮮な組み合わせで印象的でした。
今日は品数豊富な定食をいただきましたが、気軽なメニューも気になるものがいっぱいです。次は何をいただこうか、今から楽しみです。

次にいただいたのは、「へぎ蕎麦御膳　朱鷺」。へぎ蕎麦２枚に、お刺身４種、天ぷら盛り合わせ、小鉢３種に、デザートも付いています。こしのあるへぎ蕎麦は、薬味にわさびではなく和辛子がついているのが特徴的で、実際にいただいてみるとこれが実に合う！　さっぱりとして、そばの味が引き立つように感じました。お刺身も、海老・ナス・しいたけの天ぷらも、新鮮な食材で、ひとつひとつ丁寧に作られた小鉢も大満足でした。

そもそも「へぎ蕎麦」の定義についてご存知でしょうか。
「土風炉」の説明書きによると、「国産の蕎麦粉に海藻の布海苔(ふのり)をふんだんに練り込んだミネラルたっぷり、小麦粉不使用の自家製十割」とのこと。
へぎ蕎麦は、「片木(へぎ)」と呼ばれる四角い器に盛りつけたことからその名称があるそうで、新潟県魚沼地方発祥の郷土蕎麦です。魚沼地方は、織物の産地としても有名で、雪深い冬の間、織物をして過ごす各家庭には、糸を張るための糊材として「ふのり」が常備されていたのだそうです。
布海苔には、血圧を低下させ、コレステロールや中性脂肪を減少させる「フラノン」という成分が豊富に含まれているのだそう。
また、薬味に辛子が多く用いられるのは、その地方ではわさびが採れなかったからだとか。
知れば知るほど、その土地ならではの味なのだということがわかり、ますます味わい深くなりますね。
東京にいながら“佐渡飯”を満喫できる「土風炉」で、佐渡の食文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

総席数185席という広々とした店内には、大小さまざまの個室が揃っています。ランチ時も半個室でゆっくり食事が出来、男性にも女性にもお薦めです。
「土風炉」は、首都圏に20軒以上ある居酒屋グループのお店ですが、この京橋店は、新潟・佐渡島のおいしいものが揃っているというコンセプトで、特別感があります。産地直送の厳選食材をぜひ、ご堪能ください。

今回食べたランチ
へぎ蕎麦御膳「朱鷺」　　1,500円（税込）
海の幸定食　　　　　　　1,100円（税込）