Kyobashi TIMES

東京メトロ銀座線京橋駅６番出口から徒歩２分、都営浅草線宝町駅 A6番出口からも徒歩2分、京橋宝通りの宝くじドリーム館隣にある「和・旬菜　かなえ」。
「落ち着いた大人の空間でゆっくりと御食事を楽しんで頂きたい」というコンセプトの、和食と日本酒が愉しめるお店です。
洗練された灯りの門からビルの地下に下りていくと、エントランスでお店の方が品よく迎えてくれました。店内に通されると、まず目に入ったのは大きなガラス張りの厨房。何人もの板前さんが、白衣姿できりりと働いている様子が見えました。こちらではどんなランチがいただけるのかと期待が高まります。

今週のランチは、「銀のすけ　厚切り炙り銀鮭御膳」（1,100円）、「季節の天丼」（1,150円）、刺身・天ぷら・小鉢がセットになった「かなえ御膳」（1,600円）、「牛ロース炙り丼」（肉並盛120ｇ　1,150円、肉大盛180ｇ　1,350円）、そして「鰻重」(肝吸い・漬物付　2,200円)、「牛肉の冷しゃぶ御膳」(1,000円)、“復活”メニューとして「山形のだし丼」（1,200円）、「クリーミー担々麺」（杏仁豆腐付き　1,000円）などがありました。新型コロナウイルス感染予防対策のため、これでもメニュー数を縮小しているとのことでしたが、選択肢としては十分に魅力的なメニューです。
ご飯や味噌汁がお替わり無料で、ソフトドリンク&デザートや一口アルコールなども安価で用意されています（価格は全て税込）。

どれもおいしそうで迷ってしまいましたが、定番として人気だという「銀のすけ　厚切り炙り銀鮭御膳」と、「牛ロース炙り丼」をオーダーしてみました。

一つ目のランチは、「銀のすけ　厚切り炙り銀鮭御膳」。厚切りの銀鮭と、和風麻婆豆腐、切り干し大根や煮物、香の物、ご飯と味噌汁の御膳です。鮭は、宮城県南三陸町産のブランド銀鮭で、ふっくらしっとりとした食感と、脂の乗った旨味に、鮭好きの方も頷くこと間違いなしのおいしさです。炙り焼きにしたことで、香ばしさも一層引き立っています。
副菜の麻婆豆腐もたっぷりなボリュームで、これだけでご飯をもう1膳食べたいくらいでした。切り干し大根も味わいよく、どの料理も丁寧に作られていることが伝わってきました。

うひとつの「牛ロース炙り丼」は、見た目のボリュームについ歓声をあげてしまいそうになりました。千葉県山武の「大高醤油」で下味をつけて炙ったという牛ロース肉を食べやすく細切りにし、ご飯の上に敷いたレタスの上に並べてあります。やわらかくジューシーな肉質で、あまり脂っぽくないので、さっぱりといただけました。女性にもおすすめの、ヘルシーな牛ロース丼です。並盛の120ｇでこのボリュームですから、大盛180ｇはさらにお楽しみですね。

銀鮭御膳でいただいた「銀のすけ」は、前述しましたが、宮城県南三陸町志津川で養殖される、こだわりの銀鮭だそうです。鮭の養殖は、その志津川が発祥の地で、昭和51年（1976）に養殖が開始されて以来、現在では全国の銀鮭生産量の90％以上を宮城県が占めているのだとか。
　南三陸観光協会のホームページによると、内陸の真水で育った幼魚を、海の潮通しのよい沖合に組まれた生け簀に放たれるのが10月末。1日に２回のえさやりで、鮭たちは順調に育ち、翌年の春から初夏にかけて収穫・出荷の時を迎えるのだそうです。
　2011年の大震災を乗り越えて、銀鮭養殖の技術を次世代に繋ぐ漁師の方々が活躍していると知ると、おいしさが増しますね。

総席数154席という広々とした店内は、掘りごたつ個室やテーブル個室もあり、喫煙できる個室もあるそうです。大切な方との会食や、自分や部下にご褒美ランチをごちそうしたい時など、さまざまなシーンで活用できるお店です。地下にありながら、坪庭があるのも素敵です。 お訪ねした日は、職場の同僚とおぼしき男性グループや、どこかにお出かけの帰りに立ち寄られたような男女数名のグループなど、さまざまな方がいらしていました。
落ち着いた空間で、大人ランチを気軽にいただける「かなえ」。人に紹介したくなる、知っているととても頼りになるお店です。


今回食べたランチ
銀のすけ　厚切り炙り銀鮭御膳　1,100円（税込）
牛ロース炙り丼（肉並盛120ｇ）　1,150円（税込）